弓道は弓を使った日本の武道です。元より、弓は狩猟に使われました。侍も戦争で弓を使いました。上手な侍は騎射(馬の上から弓を射(い)る)が出来ました。しかし、銃が日本に着(つ)いてから、戦争で弓はあまり使われなくなりました。平和な江戸時代には、弓はターゲットを射るより、精神修行(せいしんしゅぎょう)が目的となりました。これが弓道の始まりです。

今日(こんにち)、弓道はとても上品な弓術です。弓道家はおよそ50万人います。この武道は弓道の学校で練習します。性能を求(もと)める学校もあれば、美学を求(もと)める学校もあります。他の武道と違って、弓道はとても静かです。人間の敵がいません。技巧があれば、矢を討つには、たくさん力が要りません。その事から、お年(とし)よりも、若い人も弓道が出来ます。

試合では、技巧が判定(はんてい)されますが、物腰も判定(はんたえい)されます。茶道のように、弓道はとても精密な型があります。矢を討つために、八節が必要です。弓道八節は(1)足踏み(あしぶみ)、(2)胴造り(どうづくり)、(3)弓構え(ゆかまえ)、(4)打起し(うちおこし)、(5)引分け(ひきわけ)、(6)会(かい)、(7)離れ(はなれ)と(8)残心(ざんしん)です。矢を討った後も射手は集中しなくちゃいけません。

弓道の弓は竹で作られています。弓を曲げるために、オークを使います。鹿の皮から、糊を作ります。六ヶ月に弓はすっかりドライになります。弓道の弓はとても長くて、2メータあり、射手の背(せ)より高いです。世界で一番長い弓です。矢は珍しい竹から作ります。ターゲットにストレートな飛ばすために、羽は大事です。