Prelude
edit
いつもとかわらない魔法の森。 |
A never-changing magic forest. A blue roofed house in just such a forest. |
(はぁ…。) | (Haa...) |
小さいため息。 |
A quiet sigh. |
この現在アンニュイ中の少女は、魔法使いで 人形使いのアリス・マーガトロイド。 |
A bored young lady, the magician and puppet master Alice Margatroid. |
アリスは今日もいつものように家で本を読んで いた。それはいつもどおりの風景。 |
Today like everyday, she stayed in her house reading books. It was a typical scene. |
(でも、今日は…。なんてね。) | Alice: (But, today... hmmm.) |
今度は窓の外を見ながら独り言。 | She spoke while staring out the window. |
今日は普段と変わらない、 少し天気がいいだけの日だった。 |
Today was different. It seemed the weather was good. |
ばたん。 | *Thud* |
っと。唐突にドアの開く音。 | ... went the door, and suddenly opened. |
(魔理沙…?) | Alice: (Marisa...?) |
何かを期待したように、いそいそと 階段を下りるアリス。 |
Alice went downstairs excitedly as if she were expecting something. |
よう、アリス。出迎えとは珍しく 気が利くじゃないか♪ |
Marisa: Hey, Alice. I didn't expect such a warm greeting. How sharp of you♪ |
そこにはいつものように 白と黒の服を着た魔法使い。 |
There, like always, was the witch in the white and black clothing. |
自分よりちょっと鮮やかな金髪の。 霧雨魔理沙が彼女の期待通りそこにいた。 |
With hair just a bit more vibrant than her own. It was Marisa Kirisame, just as she had thought. |
そ、そうねっ。珍しく気が利いたのよ。 | Alice: "O, oh, yeah. I'm feeling well for once." |
アリス自身もわかるくらい声が裏返っている。 | Alice's voice cracked to the point where even she noticed it. |
(私、何を期待してるのよ…) | (What was I hoping for...) |
そう。今日はいつもと同じような日だけど…。 アリスにとってはちょっと特別な日。 |
Narrator: Indeed. Today was different. Today held a special significance for Alice. |
さて、今日は… | Marisa: So, about today... |
きょ、今日は? | Alice: T, today? |
(はっ!魔理沙の声に被せるようにして 尋ねてしまった!) |
|
な、なななんでもないの! | |
んん?どうした?やけに食いつきがいいな。 | |
う、ううん。なんでもないのよ。ええ。 | |
そうか?今日はお前の力を借りようと思ってな。 | Marisa: Is that so? Today I was thinking I'd ask to borrow your power. |
えぇ。…へ? | Alice: Eh... what? |
心の中でちょびっとだけ期待していたアリスは、 ちょっと脱力しつつ気の抜けた返事を返す。 |
Narrator: |
手伝ってもらえるか?アリス♪ | Marisa: Will you help me Alice♪? |
べ、別にいいけど…何をするの? | Alice: S, sure... I guess... but what do you need me for? |
まぁ細かいことは気にするなって。 | Marisa: Ah, don't sweat the details! |
そんな勢いのまま。 魔理沙に手を引かれ、家の外へ……。 |
Narrator: And with that attitude, lured by Marisa, she headed outside |
それは、勇者が16歳になった日のことであった。 | Narrator: It was the day our heroine turned 16. |
変なナレーション入れないでよ…。 | Alice: Don't add weird narration... |
(…たまにはこんな誕生日があってもいいかもね。 ……大切な人と過ごせるなら。) |
Alice: (It might be nice to have birthdays like this sometimes... you know, spending time with a friend.) |
今日はいつもとは違う特別な日になるかもしれ ない。そんなことをアリスは思った。 |
|
私達の冒険はまだ始まったばかりだぜ!//魔理沙 | Marisa: Our adventure is just beginning! |
場面展開後即打ち切り!? | Alice: |
んー。いい天気だな。 | Marisa: Mmm... The weather's nice today isn't it. |
(何事もなかったように戻った!) | Alice: |
そ、そうね… | Alice: |
(木漏れ日が暖かい。 …見慣れた道も何だか明るく見える。) |
|
(よく考えれば、こうして二人だけで 出歩くなんて久しぶりね…。) |
|
これは照れる…。かも。 | |
どうした?暑いか?ヒッキーか? | |
否定はしないけどヒッキー言わないで。 | |
二人はのんびりと魔法の森を歩いていく。 | |
(なんでこんなに楽しいのかしら…) | |
(ちらっ。) | |
ん?どうした? | |
な、なんでもないわよっ? | |
(……な、何を照れているのよ私!) | |
(かぁ~~!) | |
ぱふっ。 | |
はひ? | |
やっぱり暑いんだろ?これでも被ってるといいぜ | |
あ、これ… | |
隣を見るとトレードマークの帽子を取った 魔理沙の姿。ちょっとそっぽを向きながら…、 頬をぽりぽりとかいている。 |
|
あ、ありがと… | |
(ほのかに感じる魔理沙の髪の匂い。) | |
(……今日はいい日になるかも。) | |
ごごごごごごごごごごごごごごごご。 | |
森に揺らめく影一つ。 | |
びしびしと黒いオーラを周囲に撒き散らしてい る怪しい闇。 |
|
どす黒い声:研究欲テンションに駆られて 久々に外出してみれば… |
|
なんなのよ! あのふいんき(なぜか変換できない)は!!? |
|
とりあえず呪ってやるわ! そう。これは大いなる神の意思。 |
|
この想いは喘息なんかには負けないの。 この想いは言葉(KOTONOHA)なんかより強力なの。 私の魔力、見せてやるわッ! |
|
うー!ぱちゅりー!げほっ。ごほっ。 | |
喘息快調。 | |
よし。とりあえず手近な果物でも集めようぜ♪ あと☆がその辺に落っこちてたら集めてくれよ。 ゲーム的にな。 |
|
わかったわ。(☆なんて落ちてるもんなのかし ら…。) |
|
ん~。何か美味しそうなものは ないかな~っと…… |
|
(一体魔理沙は何がしたいのかしら…。) | |
(隣には楽しそうに果物を集めている魔理沙。 ……ちょっとしあわせかも。細かいことは別にいい か。) |
|
ほばふっぅん!! | |
突然目の前が真っ暗になる。 | |
あれ?あれれ? | |
魔理沙?まりさ~ | |
しかしその方向には誰もいない! | |
あ、あれ?何これ?帽子が? | |
むんず。 | |
しかし帽子は呪われていた! | |
あんですとぉー!! | |
恋って、難しいわね… | |
いぃよっしゃぁぁッ! | |
これでアリスは帽子に視界をさえぎられて迷子ッ! まりさとありす完!! |
|
ん?私は何をしにきたんだっけ…? 研究に必要な本を魔理沙に返してもらおうと思って 出てきただけだった気がするんだけどなぁ…。 |
|
でもまぁ、こんな日があってもいいわよね♪ …ごほっ。 |
|
研究のテンションが冷めない パチュリーは少し元気だった。 |
|
ほら、そんなテンションに流されるときって あるじゃない。もう本格的に助っ人でも 呼んでこようかしら。 |
|
ふふふ。そう簡単に魔理沙と デートなんてさせないんだから! 行く先々を迷路にしてやるわ!! |
|
勘違いのような勘違いじゃないようなぱちぇさん。 まぁヤンデレはブームですから。 |
|
(アリス、アリス~) | |
あら?上海?そこにいるの? (←帽子を深くかぶってると思いねぇ) |
|
(マリサノトコ、イク?) | |
えぇと。魔理沙のとこまで誘導してくれるって? | |
(コクコク。) | |
はぁ。一体どうなるのやら。 ちなみに頷かれても見えないわよ?設定上。 |
|
とりあえず気をつけて歩かないとね…。 | |
魔法の森は今日もいい天気。 こうして彼女達の過酷でよく詰む感じの冒険が 始まったのであった! |
World one
editPre-Boss
edit
???:ふっふっふ… |
|
おっと、ボスのお出ましか? なんかのゲームみたいだな。 |
|
…ていうかこれゲームよ…。 | |
で、なに?何かいるの? | |
何かはそこにいるけど大したことないぜ。 | |
…… (チルノは少しショックを受けた!!) | |
ふ、ふん!そう言っていられるのも今のうちだよ! (なんとか耐えきった!!) |
|
んー。で、なんのようだ? | |
…。お、お前たちの邪魔をしに来たのさ! (別に本当は何の用もないけどさ!) |
|
迷惑なやつね。 | |
迷惑だな。 | |
・・・。 | |
よし。これで多数決でお前は迷惑な奴になった。 やったな。 |
|
うわーん! | |
よし。アリス。とりあえず踏んづけてやっつけるぜ ってお前やたら帽子深くかぶってるな。 |
|
い、いまさら!!? | |
なんかよく分からないけどまけられない!! |
Post-Boss
edit
うぅ。踏まれるとか古典的すぎる…。 |
|
やったな。私たちの偉大なる勝利だぜ。 | |
何が起こってるかよく分からないから 心臓に悪いわ…。 |
|
お、なんか手に入れたぜ♪ | |
まりさたちは おいしい氷を手に入れた! | |
んー。持っていくと溶けちゃうから 適当に必要な時にもらって行くぜ。 しっかり冷やしといてくれよ♪ |
|
うあああん!なんかとられた~。 | |
で?私はどうすればいいの?このまま? | |
ま、ふらふらっと次行くぜ。 | |
放置ですか!? | |
・・・・・・。 | |
あたいかわいそう! やっぱ2ボスなんてやってられないわよ! |
|
今回は1ボスよ? | |
・・・・・・。 | |
やっぱ1ボスなんてやってられないわよ! 次はラスボスね!ラスボス! |
|
律儀に言い直したな…。馬鹿なのに。 | |
ばかなのにね。 | |
・・・・・・。 こんなん耐えられるかぁぁー!! |
World two
editPre-Boss
edit
さて。チルノの後は紅魔館だ。 |
|
うーん…あんまり近寄りたくないところね…。 | |
あら?どうしたのあなたたち?何か用? | |
お、ちょうどいい所にメイドだ。 | |
ちょうどよかったわ。 あんまり入りたくもなかったし。 |
|
私は買い物から帰ってきたところなの。 あんまり手間を取らせないでくれる? |
|
ていうかあなた誰?…まり…す? | |
私の存在が危ういわ!助けて上海! | |
正確には私の帽子を深くかぶっている ちょっと変なアリスだぜ。 |
|
…よくわからないけど、 遊ぶならまた今度にしてくれるかしら。 |
|
もしくはうちの熱血門番とでも戯れてて。 | |
よし。じゃあお前がアリスと勝負して 勝ったら大人しく帰るぜ。 |
|
……またえらく勝手なことを。 | |
……またえらく勝手なことを…。 | |
はぁ…。ここで私が放っとくと 中で何されるか分らないのよね…。 |
|
解ったわ。で…結局何が目的なの? | |
買ってきたものをいくつか提供してもらうぜ☆ | |
相変わらず無茶苦茶ね。 じゃあ私が勝ったら何か頂戴。それで対等ね。 |
|
気味の悪い首吊り人形をやるぜ。 | |
なんと!寝付きと目覚めが悪くなるんだぜ? | |
…いらないわよ…。 | |
贈り物にはいいと思うぜ?悪い意味で。 | |
なんか私の人形が酷いことに……。 |
Post-Boss
edit
よし。この珍しそうな食材は頂いて行くぜ。 |
|
へ? | |
あぁ!ちょっとうっかり戦闘している間に 買い出ししてきた貴重な食材が取られてる!? |
|
すごい説明台詞だな。 | |
まりさ…恐ろしい子!! | |
はははー。たまにはいいじゃないか♪ ついでにメイドらしく調理も頼みたいところだな。 |
|
私は由緒正しき紅魔館のメイドですわ。 ネズミの小間使いは引き受けてませんの。 |
|
ケチだな。メイドっぽいのに。 | |
胸と一緒で見た目だけなのね。 | |
・・・・ビキィッ! | |
あぅー、なんかまずいスイッチ押した…? | |
盛り上がってきたな。というわけで退散だな。 | |
ぐぐぐ…… | |
あ、そういえば食材以外にも買ってきたものが… | |
じゃ。 | |
じゃ。 | |
ま、待ちなさいよ! | |
すたこらさっさだぜ☆ | |
まりさたちはにげだした!! | |
はぁ。いったい何しに来たのよ…。 | |
珍しい食材を手に入れた! | |
咲夜さんの秘密を手に入れた! | |
あ、あ、待って。 次はどこに行くのよ~。魔理沙~~。 |
World three
editPre-Boss
edit
うっさーぎうっさうさ永遠亭だぜー。 |
|
永遠亭なんてまた何のようなのよ。 | |
ここに来るのも久しぶりだなー。 ここには月から来たレアなものがありそうだろ? |
|
あの時は大変だったわね。 で、でも…けっこう… |
|
楽しかったよな。 | |
・・・・・(てれっ) | |
そ、そうね。二人一緒だったし…。 | |
ふふ。そういえば今日もデートみたいだな。 …なんてな。 |
|
(かぁ~~~!!) | |
がささっ! | |
曲者か! | |
なんだ。曲者か。 | |
結局私たちは曲者扱いなのね…。 | |
なんだ。デートの邪魔か? | |
いや、こんなところまで来たのはお前たちの方だ。 えーと、まりさと…まりさっぽいやつ? |
|
実は双子だったんだぜ。 | |
そうだったの? | |
…私って一体。 | |
なんか帽子が取れないのよ。 意味が分からないわ。まったく…。 |
|
相変わらず変なことやってるのか。 で?何しに来たんだ。 |
|
ちょっと物取りにきたんだぜ。 | |
帰れ。 | |
だってよ。 | |
えぇ?私に振らないでほしいんだけど。 | |
うふふ…。少々お家を物色に…参りましたの☆ | |
帰れ。 |
Post-Boss
edit
ぐぐぐ。…またしても……。 |
|
さてさて♪ なんか月らしいレアなものは無いのか? |
|
毎度毎度訴えられそうね…。 | |
しょうがないな。 師匠やウサギ達には内緒にしてくれよ…。 |
|
お団子と銘酒「月の兎」を手に入れた!! | |
なに…あなたたちそれでお月見でもするの…? | |
そうだな♪その時は誘うぜ。 | |
私も状況がよくわかってないの。 ご、ごめんなさい…ね? |
|
"ばれたら師匠に怒られるわ…。 | |
なんと小さなうさぎが にやけながらこちらをみている! |
|
Σ(∵) | |
ご、ご愁傷様… | |
仲間にするか? | |
そうね…とりあえず逃げるわ…。 | |
とりあえず、次行く? | |
そうだな☆お~い。またな~♪ |
World four
editPre-Boss
edit
きれいな川ね~。(足元しか見えてない |
|
その帽子は何か呪われているのか? まぁ私の帽子だけどな。 |
|
あなたの帽子でしょ? 何か分からないの?まりさ…。 |
|
わかってたら何とかするか 面白いから放っておくかしてるぜ。 |
|
後者…? | |
る~ららる~る~もしもらーめんのめんが~ いとこんにゃくだったら~♪ |
|
ごすっ | |
あら、こんにちわ~ | |
お、変なのが来たぜ。 | |
変だってことは声だけでわかるわね。 | |
恨みはないけれどー、しんでもらいますー♪ | |
お、こいつは唐突に穏やかじゃないぜ。 | |
…誰よ? | |
地味だけどお前に似てるキャラクターなんだぜ? | |
あなたを倒せば私があなたの代わりに さりげなく出演できるそうですよー♪ |
|
無理。 | |
どうだろうな? | |
んまっ、まりっつぁっ、ちょぎっ! | |
というわけで、いきますよー。 | |
だから誰なのよ!! | |
アリスは一度花映塚をやるといいかもな。 | |
ひっさつの~人形ホイホイですよ~♪ |
Post-Boss
edit
あ~れ~。 |
|
ごすぅ | |
殴られても困りますよー? どんぶらこ~ぉ~……ぉ~… |
|
ふっ…。悪は去ったわ。 | |
冗談だぜ? | |
今さら!もう誰も覚えてないわよ! | |
お前はお前だぜ?アリヌ。 | |
ちょっと間違ってるわよ!! | |
んー。しかしちょっと核心に近づいたな。 | |
この帽子を呪った黒幕がいそうだわ。 | |
お、なんか落として行ったみたいだな。 | |
「お花とおいしそうなクッキーを手に入れた!」 | |
流れてったけど、あれ、大丈夫かしら…? | |
まぁ、人形らしいし大丈夫なんじゃないか? | |
で、あれ誰なのよ? | |
お前に似てるな。うん。 |
World five
editPre-Boss
edit
さて。ここにはまたいろいろ珍しいものが |
|
こんなに気軽に来ていいのかしら。 ここ『あの世』よ…? |
|
たのもー♪ | |
あぁっ、なんて気軽なっ!! | |
あぁ。何か黒いのが…。今日は平和だったのに。 | |
同情するわ…。 | |
なんと!今日は何かイかしたものを もらいに来たんだぜ。 |
|
ない。かえるんだ。 | |
おい、こいつはツンデレだな! | |
ツンデレは譲らないわよ! | |
何をわけのわからんことを…。 | |
ってわけで冥界らしい何か美味い酒でもくれよ。 | |
う~ん。冥界らしいお酒… 飲みたいような飲んだら危ないような…。 |
|
なんだ…?またお前たちは宴会でもするのか? | |
私は分からないのよね…。(何するのかしら…。) | |
みんなにはナイショだぜ。心配しなくても なんかやる時には誘うから安心しろって♪ |
|
いや、別に誘ってくれとかそんなことは 思ってはいないが…。 |
|
いや、そんなこと言ってツンデレは誘わないと 後で怒るんだぜ…? |
|
べ、別にそんなことは…。 | |
おっしゃ。というわけで勝負だな。 | |
何のだ。 | |
何のよ? | |
逃げるんじゃないぜ♪ | |
に、逃げたりはしないぞ。私はこの庭と、この 白玉楼を守る義務があるんだ!(台所事情も!) |
|
皆いろいろとノりやすすぎよ…。 | |
さぁアリス。熱くなってるアイツを 利用して戦うぜ♪ |
|
え、えぇ…。わかったわ。 …あそこに連れて行けばいいの…? |
|
(って、なにあれ……?) | |
秘密兵器だぜ! | |
正義の刃が真っ赤に燃える! お前を断てぞと輝き光る!! |
|
いざ、参る! | |
(…ノリノリみたいだから、まぁ、いっか…?) |
Post-Boss
edit
くそ…。私もまだまだ修行が足りないな。 |
|
…こんな気の抜けたゲームの中だから そんなに気にしなくていいと思うわ。 |
|
にっひっひ~♪じゃあ、いい感じのものを 見繕っていくぜ☆ |
|
…しょうがない。誰も気づく人もいないし…。 (ゆゆこ様おおざっぱだからなぁ…) |
|
私達強盗よね。どう見ても。 | |
大変なものを盗んでいくぜ♪ | |
…きゅん | |
きゅんじゃないわよ私。何キャラよ。 | |
お酒(桜霊酒)と食糧を手に入れた! | |
あぁ~…。また我が家の食料事情が… | |
そういえば、なんでお前はそんなに魔理沙の 帽子を目深にかぶってるんだ? |
|
私にもわからないわ…。(今更!?) | |
どうせお前たち魔法使いの仕業なんだろう? | |
う~ん…そう言われてみれば…。 | |
凄く適任なやつがいるよな。 | |
なるほど…。なんかよく分からないけど凄く 想像がつくわ…。でもいつ?あいつが 外に出ることがあるのかしら。 |
|
ま、何かのヒントがあるかもな。行ってみようぜ。 | |
またあそこに行くの…?憂鬱ね。 | |
また何か新しい物が見つかったり しないかな~っと♪ |
|
魔理沙…あなた逞しいわ…。 | |
まったく…。いつもいつも楽しそうだな。 | |
そ、そんなことないわよ? はやく元に戻ってほしいわ…。 |
|
これは事件解決最終回フラグか? | |
フラグとか言わないの。 |
World six
editPre-Boss
edit
はぁ~。結局またここにやってくる |
|
さて。きっと黒幕だぜ。 テンションあがってきたな! |
|
そうねぇ…。はやくこの状態が治ってくれるなら ありがたいんだけど…。 |
|
私の帽子はお気に召さないか? | |
いやそんな部分の問題ではなく… むしろ嬉しいけど…、ってそうじゃなくて! |
|
まぁいい。たーのもー。 | |
(な、なんの躊躇もなしね相変わらず!) お、お邪魔するわ。 |
|
しかしなにもおこらなかった! | |
あれ?珍しく留守か? | |
一人でも外に出るのね。意外だわ。 | |
ぶつぶつぶつぶつぶつ… | |
ん? | |
あら? | |
ずずずずずずずずず……。 | |
うわぁ…なんかいやな気配が… | |
なんか黒いのがいるぜ。 | |
ヤンデレ…。ヤンデレは…まぁ譲っていいわ。 | |
とりあえずコンタクトを図ってみようぜ。 未知の生命体だが敵意を持っていない期待も 捨てきれないぜ☆ |
|
え、えぇ…。くれぐれも気をつけてね… | |
おーい、ひきこもりー? | |
(うわ…直球…) ねぇ…?あなたがこの帽子を… |
|
ぶつぶつ…私なんてどうせ… ぶつぶつ…あいつなんて… |
|
怖ッ。 | |
なかなか病んでるな。流石だぜ。 | |
一体どうしちゃったのよ。 | |
ゆら~り。あらぁ。ここまで来たの…? まりさ…とありす…。チッ。 |
|
なんか負のオーラまとってるわよ。これ。 | |
ん~、私の帽子をこいつにくっつけたのはお前か? | |
……ちょっと魔が差したのよ。魔が。 | |
なんか仲良さげに帽子なんかかぶせちゃっ たりして何よそれなにかのあてつけ? 製作者の偏愛?解せない解せない- |
|
愛と勇気と渇望の名の元に!! 猛る嫉妬は紅蓮の炎! あんたなんて、あんたなんて…! |
|
死んじゃえバインダァァーッ!!! | |
うぉ!こいつはクライマックスだぜ! | |
ぎゃぁー!戦うしかなさそうね! | |
スペルカード賢者の石!かくごぉぉ!! げほっ!ごふぅっ!(喘息) |
|
アリス!狙うはクリスタルだぜっ! | |
知っているの?!魔理沙っ! |
Post-Boss
edit
はぁ…はぁ…ごほっ、ごほっ…。 |
|
さて。おとなしくこれ、元に戻してくれるかしら。 | |
(でもちょっと嬉しかったりはしたんだけどね…) | |
キラーン。 | |
みた!私は今貴様の瞳にはにかみを見た! 幸せなのか!あてつけか!? ロマンチックがとまらなごはぁ!? |
|
うわぁ… | |
…楽しそうだな。 | |
それでも私は!幸せになりたかったのです!! | |
ぐいっ。 | |
ぱかっ。 | |
なんと床に落とし穴が現れた!! | |
へ? | |
おお? | |
そんな古典的なトラップが!!!! | |
流石今回はからくりに定評のあるぱちぇだな。 | |
あら、なんか一緒に落ちてきたわ! | |
いろいろな本を手に入れた! | |
ちょっと高級そうなお菓子を手に入れた! | |
やけ酒セットを手に入れた!! | |
ひゅるるる~~。 | |
思わず場の空気に任せて飛ぶのも 忘れてしまったぜ。 |
|
そういえばそうね…。 | |
ってことは、私は帽子をかぶったままなの~? あぅ~。 |
|
まぁいいや。まだ大事な場所も残ってるし、 次いこうぜ次。 |
|
まだ行くところ、あるのね…。 | |
(ま、楽しいからいいけど…。ね。) | |
おう。もうちょっとで準備も大詰めだぜ~。 | |
で、どこまで落ちるの?これ……。 |
World seven
editPre-Boss
edit
さて。とうとう最後の場所だぜ~。 |
|
え?そうなの? | |
出たわね諸悪の根源。 今回もまた何か賑やかにやってるみたいじゃない。 |
|
おっと、悪役にされたぜ。 | |
………まぁしょうがないわね…。 | |
で?今日は一体何を企んでるの? 一応聞いておくけど、ろくでもないことよね? |
|
はっはっは。今日はなかなか楽しいんだぜ。 なぁアリス? |
|
そ、そうね。よくわからないけど。 …た、楽しいわよ。 |
|
というわけで、締めくくりだ。 この場所を今日一日貸してくれ♪ |
|
迷惑退散! | |
ほらなんか一喝されたわよ魔理沙! | |
流石霊夢。一筋縄ではいかないみたいだぜ! さすがラスボスだな! |
|
…ラスボスじゃないわよ。何を勝手な…。 っていうか何のラスボスなのよ。 |
|
なんかもう私たちの目的が分からないんだけど。 魔理沙~? |
|
すべて等しくミッションだぜ!! | |
はぁ…。相変わらず強引ね…。 片付けやってくれるなら考えなくもないわ。 |
|
今回のイベントは博麗神社が全面協力してくれる ことになってるんだぜ?やったな! |
|
迷惑退散ッ!! | |
ほらまた怒られたわよ!大丈夫なの!? | |
弾幕はパワーだぜ! | |
やっぱり力ずくなのね!! | |
よく分からない理由で私の平穏な生活を 乱されるわけにはいかないわ! |
|
博麗の弾幕…うけてみなさい!! | |
あぁぁ…終わった後も怖いわ…。 | |
完膚なきまでに叩きのめしてやればいいのだ☆ | |
お願い。後が怖いことはやめて…。 |
Post-Boss
edit
はぁ………。 |
|
負けたわ。今回はしょうがないわね。 で、用件は何? |
|
ふふふ♪ただこの場所を借りるだけだぜ。 | |
力ずくの手段まで使って…何をするのよ? | |
言っただろ?ちょっと素敵なお祭りだぜ? | |
準備は? | |
素敵な巫女が。 | |
片付けは? | |
素敵な紅白が。 | |
迷惑退散! | |
あわわわわわ… | |
拒否権は無い!敗者は勝者の前に這いつくばるん だぜ♪ |
|
過酷な話だわ……。 | |
折角だし、霊夢も楽しんでくれよな☆ いろいろ美味そうなものも集めてきたんだぜ♪ |
|
やっぱり宴会用のものだったのね。 | |
よっしゃ!今日は楽しい夜にしような♪アリス☆ | |
そ、そうねっ。楽しいことはいいことだと 思うわっ。 |
|
(…照れてなんて無いわよ?) | |
ざわざわ…。 | |
少女たちが奏でるにぎやかな喧騒。 | |
目下アリスは帽子が取れないまま。 この状況にも大分慣れてきているけど。 |
|
魔理沙…結局今日は何するの? | |
なんだ?まだお前その帽子かぶってるのか。 よっぽど気にいったのか? |
|
もういいわよ…。はぁ。 よかったらこの帽子貸してくれない? |
|
ふふ。別にかまわないぜ。 | |
さぁて、そろそろ始めるか♪ | |
宴会? | |
おいおい。主賓があんまり鈍いこと言うんじゃ ないぜ? |
|
え?え? | |
さぁ!皆!準備はいいか! | |
結局今日は何の宴会なんだ? | |
はぁ…。また紅魔館図書館からとってきた 本100冊目記念とかやるの…? |
|
ふふふ。今日はなぁ♪ | |
(魔理沙…?) | |
私の頼りにならない相棒、 アリス・マーガトロイドの誕生日なんだぜ! |
|
(!!) | |
あら、そうだったんだ。 | |
ちゃんと言ってくれればそれなりに お祝いしてあげたのに。 |
|
おめでとーアリス♪ | |
よかったじゃない。 …知らなかったみたいだけど。 |
|
人間でもないのにおめでたいわね。 でも、記念日は大切ですわ。 |
|
よかったな。ハッピーなエンディングだぜ。 | |
魔理沙… | |
突然のことにうまく言葉が出てこない。 | |
どうした~?自分の誕生日も忘れてたのか? | |
……うん。ちょっと忘れてたかも | |
まったくしょうがないやつだな~ | |
とかいいながら無邪気に笑う隣の少女。 | |
今日はあんなに色々なことがあったんだ。 忘れてもしょうがない。 |
|
……というか… | |
あなたもなかなか意地の悪いことするじゃない… | |
どうした~?つまらなかったか? お前のお祝いだぜ? |
|
(まったく…。天然め…) | |
つまらなくなんて…なかったわ…よ…。 …ぁ、あたりまえ、じゃない…。 |
|
(………ありがとう) | |
ん~?何か言ったか? | |
な!何も言ってないわよっ | |
ぎっぷりゃぁぁぁ~~!! | |
突然の咆哮。 | |
そんなハッピーエンドなんて滅んでしまえ! | |
おっと、まだハッピーエンドには早いみたいだな。 | |
そうよ!私の帽子っ!このよく分からない呪いを 解いて!! |
|
封絶ッ!! | |
うわ、何か空気が変わったわよ! | |
ごごごごご…。 | |
あなたたちのそんなラブラブ展開なんて 認めないッ!! |
|
なかなか熱い誕生パーティーだな♪ | |
勘弁してよもう…。 | |
わが秘術の中で朽ち果てよッ!! サモン・ミラージュガール!! |
World eight
editPre-Boss
edit
ぜぇ…ぜぇ…。な、なんなのよこの酷さは… |
|
幻想郷は地獄だぜぇ! | |
調子に乗って難攻不落なゲームにしようとか 考えるから悪いのよ。 |
|
こんなところどうせ誰も見てないわよ…。 | |
私もそう思う。 | |
氷ぶつけられるわ魔理沙とはぐれるわ ナイフが刺さるわ上海は痛むわ |
|
うしろからバッサリされるわ迷路は意味分から ないわ陰陽玉につぶされるわ |
|
ぶっちゃけありえないわ! | |
ありえないぜ! | |
製作者の顔を見ても石を投げちゃだめよ! | |
石以外でもなんか痛そうなものは駄目だぜ? | |
あーもう疲れたわね。帰りましょうか…。 | |
流石にあの製作者じゃそうはいかないだろう♪ | |
うわ、何か人影が…。 | |
ふふふふ~♪よくぞここまでやってきましたね~。 褒めてつかわしましょう~。 |
|
ほら、なんかのほほんとしたのがいるぜ。 | |
のほほん☆ | |
こんなのが…ラスボス? | |
私たち『えきぞちっくぽいぞんペア』が、 主役の座をいただくんです~♪ね~? |
|
…何よその恥ずかしいチーム名は…。 | |
ふっ、まぁいいわ。あなたたちが二度と いちゃいちゃできないように服を 一枚一枚丹念に脱がした後に |
|
人権侵害も甚だしい行為を行い 写真をさまざまな角度から撮影し はらわたを食い尽くしてくれるわ!! |
|
おー!テンション高いなこいつ! | |
なんか変態なんだか物騒なんだか よく分からないんだけど…。 |
|
今日は記念すべき日になるわ! | |
いざ!日陰少女に明るい光を!!素敵な未来を! | |
さぁ!伝統にのっとってこの熱いリングで決着よ!! | |
アリスー。よかったなぁ。 お祝いしてもらえるみたいだぜ? |
|
絶対ッ!違うからッ!! | |
メインイベント、盛り上がって行こうぜ~。 | |
そうね…。うん。しょうがないわね! 魔理沙、上海!最後までよろしくね!! |
|
絶対…絶対帰ってこいよ…っ! | |
なんか嫌な結末を想像させる言い方しないで!! | |
いざ!決戦だぜ! | |
いざ!決戦よ! | |
いざ!が、頑張るわ! | |
いざ~。がんばりましょう~。 |
Post-Boss
edit
ぐががががが~!!私はぁ!! |
|
今回は敗れたかもしれない。だが!! まりさの側に貴様がいる限り私は何度でも 甦るだろうッッ!! |
|
めずらしく出番があってたのしかったですよ~♪ 次回はぜひ主役で~。さよ~なら~☆ |
|
彼女たちは星になった!! | |
こうしてまりさ達のバケーションが また始まります・・・。 |
|
やったわ…やったわまりさ!! | |
おう♪大活躍だったぜ! | |
上海人形がな。 | |
ですよねー!? | |
はっはっは♪これでやっと落ち着けるな。 | |
はぁ~。すごい一日だったわ…。 あ、そうだ。帽子… |
|
ん。そうだな。私のトレードマークだしな♪ ふぅ~。今日はさすがに疲れただろ? アリスもちょっと休憩したらどうだ? |
|
そうねぇ…。そうするわ……。ふぁぁ… 今日はありがとうね。魔理…沙… |
|
………すぅ。 | |
……ふふ。おやすみ。アリス。 | |
………………………… | |
ん…… | |
ぼんやりとした意識。 | |
耳に入ってくるのはかすかな喧騒。 | |
そっか。宴会だったっけ…。 | |
っていうか、私の誕生日会だったのよね… | |
あれ…少し寝てた?私…。 | |
えぇっと… | |
起き抜けだからか思考がまとまらない。 | |
ぱちゅりーたちが襲ってきて… | |
それで倒して……? | |
あれ?まりさは? | |
ぶんぶん。 | |
(意識をしっかりさせて…。周りを見回すけれど 魔理沙の姿がどこにも見当たらない。) |
|
放置!? | |
呆然とする。 | |
どうした?魔理沙なら用事があるから帰るとか 言ってたぞ。 |
|
あ、そうなんだ…。 | |
アリスは主賓だから今日は片付けなくて良いわよ。 …いい夜を過ごすといいわ。 |
|
あ、うん。ありがとう…。 | |
ぼんやりと魔法の森まで飛んで行く。 | |
一人ってこんなにつまらないものだったっけ…。 | |
今日がきれいな星空でも、とてもドライブだな んて形容できる気分じゃない。 |
|
アリスー、カエルノ? | |
そうね。お疲れ様。上海。 今日は大変だったわね…。 |
|
アリスー?サビシイ? | |
はいはい。人形のくせに核心を付かないの。 | |
何事もなく。無事に魔法の森の我が家へ。 | |
はぁ…。つかれたぁ~。 | |
ばふっ。っとベッドに倒れこむ。 | |
まぁ、楽しかったけどね…。 | |
相変わらず勝手なんだから。 | |
ちょっとセンチに呟いたり。 そんなのもたまにはいいわよね…。 |
|
楽しかった後の寂しさは辛いものがある…。 | |
アリス、アリス。 | |
ん…どうしたの? | |
部屋の人形たちが慌しく小突いてくる。 | |
アレ、マリサガ、オイテッタ | |
そう言って机の上を指差す。 | |
ん?机の上に紙? | |
ごめんなさい。もってきてもらえるかしら。 | |
えぇと… | |
「窓の外を見ろ 星屑の魔法使いより」 |
|
え… | |
手紙を放り投げバタバタと窓へ。 | |
がちゃっ!ばたん! | |
窓を開ける。 | |
よう!アリス!私からのバースディプレゼントだ!! | |
あ… | |
窓から見下ろしたそこには星空。 | |
HAPPY BIRTHDAY!! | HAPPY BIRTHDAY!! |
星空で描かれているメッセージ。 | |
…やって…くれるじゃない | |
(どうしよう…。感動した) | |
窓を見上げる笑顔。 | |
どうだ~、こんな誕生日があっても いいんじゃないのか? |
|
そ、そうねっ!悪くなかったわっ! | |
大声で叫ぶ。気持ちをこめて。 | |
相変わらず素直じゃないけど。感謝と。愛情の。 | |
お姫様!まだ誕生日は終わってないぜ! | |
こんなに星が綺麗な特別な日の締めくくりには、 星空のドライブなんて如何かな? |
|
ふふ。何それ。臭すぎるわよ…。 | |
どうなされますか?お姫様♪ | |
喜んで。連れて行ってくださるかしら。 | |
そうか♪それなら出発だ! | |
手を引かれ、箒に乗り。星空へ。 | |
…今日はアリスにとって、凄く特別な日になった のでした。 |
|
まりさ… | |
ん?なんだ? | |
…ありがと。すごく…楽しかった。 | |
大切な人の背中に頭を預けて。 | |
素敵な星空ドライブ。 | |
でもそろそろ日付が変わってしまうのでこのお話 はここでおしまいです。 |
|
あとは二人のハートの赴くままに☆ | |
さぁ、どこに行こうか! | |
これからどこ、いこっか♪ |